東京オリンピック・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部に逮捕・起訴された「KADOKAWA」の元会長が、国に損害賠償を求める裁判を起こしました。

 出版大手「KADOKAWA」の元会長・角川歴彦被告(80)は、組織委員会の元理事に賄賂を渡した罪に問われ、保釈請求を繰り返しましたが、226日間、東京拘置所に勾留されていました。

 角川被告は27日午前、否認するほど身柄の拘束が長引く、いわゆる「人質司法」は憲法に違反するなどとして国に2億2000万円の損害賠償を求めて裁判を起こしました。

 角川被告は、「無罪主張をする人ほど保釈されにくくなることで、冤罪の温床を作り出している」などと主張しています。