宮城県で2024年上半期に倒産した企業は94件で、3期連続で増加しました。コロナ禍に始まった融資の返済がピークを迎えたことに加え、物価の高騰が影響したとみられています。

 東京商工リサーチによりますと、2024年上半期に倒産した宮城県の企業は94件と前の年より24%増え、3期連続で増加しました。負債総額も前の年の同じ時期の倍以上となる150億4600万円と大幅に増加しました。

 業種別ではサービス業他が23件と最も多く高止まりが続くほか、製造業が前の年の1件から15件に、卸売業が5件から13件と大きく増加しています。

 原材料費や光熱費、人件費の高騰分を価格転嫁できず倒産するケースが多くみられるということです。

 東京商工リサーチ東北支社情報部広田龍樹さん「事業環境の変化に対応できずに倒産に至る点は特徴として挙げられる。建設、食料品のサプライチェーンに連なる企業群中心に今後増えることが想定されます」