「災害級の暑さ」から一転、今度は至るところで道路の冠水が発生しています。

■「災害級暑さ」一転 相次ぐ道路冠水

 自転車をこいで進むことはできません。

 島根県松江市。ひとたび車が通ると、濁った水が波となって押し寄せます。

 見通しの良い直線道路。冠水は車道だけではなく、歩道にも及んでいます。1時間に45.5ミリ、今年一番の激しい雨に見舞われた松江市。

 海のようになった道路で止まっている車がありました。他の車が横を通る度、船のように揺れます。ハザードランプをつけてその場にとどまっていましたが、その後、乗っていた人は避難しました。

■立ち往生も 緊迫のホームセンター

 商業施設の近くを流れる比津川を捉えたカメラ。雨とともに川が増水し、9日午前10時ごろに水が道路に。正午ごろにかけて増え続け、ホームセンターの駐車場も冠水しました。

ホームセンター店員 「店内放送で客に声を掛けさせてもらって。至急、車の移動をお願いさせていただいた状態ですけど、店内の方にも水が入ってきそうな勢い」

 ホームセンターから200メートルほど離れた交差点も冠水。車が1台、立ち往生しているのが確認できます。ドライバーは…。

“立ち往生”した運転手 「軽自動車などが通過していたので大丈夫だと思って入っていったが、対向車に水しぶきを当てられ、ついにエンジンが止まった」

 島根県には土砂災害警戒情報が発表されました。

■アンダーパスで「通行止め」も

 活発な梅雨前線は山陰だけでなく、東北にも今年一番の大雨をもたらしています。

 秋田県大仙市では一日でひと月分の約7割の雨が降りました。

 JR奥羽本線のアンダーパスが通行止めに。排水作業に追われていました。

 さらに市内の別の場所でも。

 水しぶきあげながらも徐行する車。大仙市の大曲にある商業施設周辺が冠水していました。道幅に余裕のある片側1車線の道が冠水。一時、駐車場に入れなくなる事態となりました。

 東北では秋田県、岩手県で土砂災害警戒情報が発表されています。