11日夜、為替市場で急速に円高が進んだことについて、財務省の神田財務官は「介入があったかは何もコメントしない」としました。

神田真人財務官 「無秩序な動きに対しては適切な対応を取るという考え方に変わりはございませんけれども、きのうどうしたかについては私は答えることは致しません」

 外国為替市場では11日夜、約4円円高が進んで一時157円台を付けるなど、円が急騰しました。

 神田財務官は最近の値動きについて、日米の金利差が縮小しているにもかかわらず円安が進んでいたとして「投機と考えるのが自然だ」と指摘しました。

 そのうえで「投機による過度な変動が輸入物価を大きく押し上げて国民生活に悪影響があったらそれは由々しいことだ」と改めて市場を牽制(けんせい)しました。