アメリカで映画の撮影中に小道具の銃が発射され2人が死傷した事件で、裁判所は銃を撃った俳優のアレック・ボールドウィンさんについて過失致死罪での訴追を棄却しました。

 2021年、ニューメキシコ州で俳優のアレック・ボールドウィンさんが小道具の銃を発射し、撮影監督の女性が死亡、監督の男性がけがをしました。

 ボールドウィンさんは過失致死罪で訴追され9日から裁判が行われていましたが、CNNによりますと12日、判事は検察側による証拠開示に問題があったと判断して訴追を棄却し、審理を打ち切りました。

 今後、再び訴追することはできないとしています。

 ボールドウィンさんはこれまで「引き金は引いていない」と述べていて、判断が言い渡されると泣きながら弁護士と抱き合ったということです。