岸田総理大臣は旧優生保護法の違憲判決を巡り、「二度と過ちを繰り返さない」として優生思想や障害者に対する偏見や差別の根絶に向けた新たな体制を構築すると表明しました。

岸田総理大臣 「違憲とされる国家の行為が約半世紀もの長きにわたって合憲とされてきたという重い事実を踏まえれば、二度と同じ過ちを繰り返さないための検証に加えて、優生思想および障害者に対する偏見・差別の根絶に向けた恒久的な対策が不可欠です」

 そのうえで、岸田総理は教育や啓発などの取り組みを強化するため、すべての府省庁による新たな体制を構築する考えを示しました。

 また、新たな補償の枠組みについては与野党と調整しながら議員立法として進め、訴訟を起こしていない当事者や配偶者など対象を幅広くする方針を示しました。