EU=ヨーロッパ連合の委員長に現職のフォンデアライエン氏の続投が正式に決まりました。ウクライナ支援など主要な政策を継続する方針です。

 EUの議会にあたる欧州議会は加盟国の首脳らで構成されるEUの首脳会議(欧州理事会)がフォンデアライエン氏をEU委員長として続投するよう提案した人事案について18日、採決しました。

 その結果、過半数360票を超える賛成401票、反対284票でフォンデアライエン氏の委員長続投が承認されました。

 2029年まで委員長を務めることになります。

 採決を前にフォンデアライエン氏は演説で、EUで台頭する極右などを念頭に「扇動的な政治家や極端な主義主張も決して認めない」と牽制(けんせい)しました。

 ウクライナ支援については「EUは必要な限り支援する」と政策の継続を訴えています。

 また、「優先事項は繁栄と競争力だ」と述べ、これまで進めてきた気候変動の政策を続ける一方で経済分野の競争力を強化する方針だと強調しました。