宮城県大郷町で町長と議会の対立が続くスポーツパーク構想について、24日に町議会の全員協議会が開催され議員からは計画に反対する質問が相次ぎました。田中学町長が、賛否を問う住民投票を実施すると宣言する事態になりました。
大郷町のスポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した粕川地区にサッカー場12面や宿泊施設を整備し、運営は京都市の企業、スポーツXが担う予定です。
計画をめぐっては、6月の町議会で議員から町民への説明が不十分などの声が上がり、土地の購入費など関連の予算案が認められませんでした。
全員協議会では、町の担当者が再提案する予定の予算案について改めて説明し、計画の詳細と経済効果などについても理解を求めました。
しかし、議員からは計画に不信感を示す質問が相次ぎました。
田中学町長は、町民と議会の認識が異なっているとして、予算案が再び否決されれば住民投票を実施する意向を示しました。
田中学大郷町長「町民の意思を求めなければならない。ようするにこの事業をやるかやらないかについて、(住民)投票を実施したい」