中国・蘇州市のバス停で日本人の親子が男に襲われた事件で、男を阻止して死亡した中国人女性の胡友平さんを中国共産党の中央機関は「勇士」のリストに載せると発表しました。

　中国共産党で司法や治安を管轄する中央政法委員会は26日、2024年4月から6月の間に、「正義のために勇敢に行動した勇士」として、48人を選出しました。

　そのなかに、蘇州市のバス停で6月24日の午後に日本人学校のスクールバスを待つ親子を刃物で襲った男を阻止し、死亡した胡友平さん（54）も選ばれました。

　政法委員会は胡友平さんなどに関する記事はネットで、延べ13億人以上に閲覧され、人々の共感を呼んだとしています。

　「正義のために勇敢に行動した勇士」を選ぶ制度は習近平国家主席が重視する社会の安全を高めるために2022年の9月に創設され、これまで400人近くが選ばれています。