町長と議会が対立する宮城県大郷町のスポーツパーク構想について、26日に臨時の町議会が開催されました。再提出された関連予算案が再び否決され構想の実現は困難な状況となりましたが、推進する立場の町長は住民投票を行う構えです。
大郷町のスポーツパーク構想は、2019年の台風19号で被災した粕川地区にサッカー場12面や宿泊施設を整備し、京都市の企業スポーツXが運営を担う予定です。
計画をめぐっては、6月の町議会で議員から「町民への説明が不十分」などの声が上がり、土地の購入費など関連の予算案が認められませんでした。
26日に臨時町議会が開催され、同じ予算案が再提出されましたが議員からは「まだ説明不足」「事業が町のためになるのか」など計画を疑問視する声が上がりました。
議員「なぜこの事業に執着しておられるのか」
田中学大郷町長「少しでも今抱えている本町の課題解決のために、有意な事業にありついたと。新しい文化や経済が成長するものと理解をしてございます」
結局、議長を除く11人の議員のうち6人が反対し、予算案は否決され、構想は頓挫する可能性が高くなりました。
田中町長はこれを受け構想の是非を町民に問うため、住民投票を行うと明らかにしました。
田中学大郷町長「調査しても8割の人がこの事業をやるべきだというのに、議会が反対ということはそれなりの根拠に基づいたこちらの方もやると」