神社に現れた人物。賽銭(さいせん)箱にお金を入れ、手を合わせてからその1分後にも。再び、お金を入れて手を合わせています。とても“信心深い人物”と思いきや…。その正体は、賽銭泥棒でした。

 熊本市の船場神社。有名な手まり唄に出てくる船場山のタヌキにゆかりがある神社として参拝客に人気です。

 20日の真夜中、神社の防犯カメラには賽銭箱に2回もお金を入れ、2度も手を合わせていた“賽銭泥棒”の犯行の一部始終が捉えられていました。

 数分後、再び神社に男は戻ってきました。手をかけているのは賽銭箱。手には工具のようなものが握られています。

 響き渡ったのは、賽銭箱の南京錠を破壊した音のようです。

 人通りが多い道路に面しているため、すぐに金を盗む行動に移らずにいったんは参拝者を装って“拝むフリ”。

 頃合いをみて、賽銭箱の中のおよそ1000円を持参した袋に移し替えた後、また手を合わせました。

船場神社 冨重貞総代 「普通はない。大胆な犯行と思った。『そのうちに罰が当たるよ』と。『やっぱり良くないよ』と言いたい」

 神社は被害届を提出。現在、警察による捜査が進められています。