飲食店の働き手不足を解消しようと、人気洋食レストランとシニア世代が作る弁当の宅配事業者がパートナー契約を結びました。8月1日から事業が開始されます。

 パートナー契約を結んだのは、宮城県でレストランHACHIなどを運営しているオールスパイスと、高齢者の雇用創出事業ジーバーFOODを手掛けるジーバーです。

 ジーバーFOODという名前は、ジーちゃんとバーちゃんの頭文字から取っていて、シニア世代の料理スキルを生かして弁当宅配や食堂運営などを行っています。

 ジーバー永野健太社長「少子高齢化や超高齢社会というキーワードは、ネガティブなニュースとして取り沙汰されると思います。今抱えている課題をむしろポジティブに受け止めて、地域のシニアの皆さんと一緒に日本を元気に地域を元気にという思いで事業に取り組んでいきたいと思っています」

 パートナー契約では、ナポリタンの野菜を切る工程と麺をゆでて下味を付ける工程をジーバーFOODのシニアが担います。HACHIの従業員の残業時間を、1人当たり月20時間ほど削減できるということです。

 HACHIを運営するオールスパイスは2023年に人手不足を理由に2店舗を閉店していて、パートナー契約を結ぶことで働き手不足の解消に期待しています。

 オールスパイス角田秀晴社長「人材不足を若い世代だけ確保するのはとても無理。シニア世代をどう活用していったら僕らが生き残れるかという出口が見えたなと」

 ジーバーはこのような飲食店と連携した取り組みを今後、全国的に展開したいとしています。