警察庁は幹部による情報の漏洩(ろうえい)など不祥事が相次いだ鹿児島県警への特別監察を終えたと発表しました。今後は再発防止に向け、各警察の最高責任者である本部長に対しての研修を強化していくということです。

 鹿児島県警では、元生活安全部長が個人情報など含む内部文書を漏らしたとして逮捕・起訴されたり、大麻、強制性交、わいせつ、盗撮などで警察官が逮捕される事件が相次ぎました。

 事態を重く見た警察庁は、6月から今月2日までこうした事件の原因究明と再発防止策の指導に向けた特別監察を行い、その結果、警察庁は今後、各県警の最高責任者である「警察本部長」に対し、赴任前に行われる捜査指揮などに関する研修をより拡充し、赴任後も警察庁幹部が個人面談を行うなどして各警察の状況に応じた助言や指導を行っていくことを決めました。

 この決定に先立って鹿児島県警は2日、組織内の意思疎通や適切な職務評価を行っていくとした再発防止策を公表しています。

 警察庁は特別監察を終え「今後、県警における再発防止対策が確実に実行されることが大変重要であると考えており、その実施状況について随時フォローアップをして参ります」とコメントしました。