南米ベネズエラの大統領選を巡ってアメリカのブリンケン国務長官が野党候補が勝利したとの認識を示したことに対し、ベネズエラの外相は「我が国民に暴力を振るうようたきつけている」と批判しました。

 7月28日に行われたベネズエラの大統領選で、選挙管理委員会は現職で反米左派のマドゥロ氏(61)が勝利したと発表しましたが、野党側は不正があったと反発し、国際社会でも選挙結果への疑問の声が上がっています。

 アメリカのブリンケン国務長官は1日に声明を発表し、「選管の結果発表には深い欠陥がある」「圧倒的な証拠に基づき、野党候補のゴンサレス氏が最多票を得たことは明らかだ」と強調しました。

 これに対してベネズエラの外相は2日、「ばかげた声明であり、我が国民に暴力を振るうようたきつけている」と批判しました。

 大統領選を巡ってはマドゥロ氏に対する抗議デモが激化し、これまでに20人が死亡したほか、1200人が拘束されています。