金融市場の乱高下で新NISA(少額投資非課税制度)などの投資への不安も広がるなか、金融庁の井藤長官はANNの取材に対して「資産形成には長い目で向き合ってほしい」と訴えました。

金融庁 井藤英樹長官 「過去のデータを見ると、いつ積み立て投資を始めても一定のリターンは期待できている状況でもあり、長い時間軸を持って投資に向き合っていただければと思います」

 井藤長官は「投資は余裕資金で行っていただきたい」としたうえで、相場の上下があっても長期で見れば株などの取得価格は平均的なところに収まるため「長期・積立・分散投資」が重要だと指摘しました。

 また、投資経験の少ない人には金融機関の現場などで、こうした基本的なポイントをしっかり伝えてほしいとしました。

 政府は1月から新NISAを導入するなど、「貯蓄から投資へ」の動きを進めていますが、ここ数日の不安定な金融市場の動きに投資への不安も広がっています。