仙台市若林区の荒浜地区にある東日本大震災の遺構には、お盆の休みを利用して宮城県外からも多くの人が訪れています。

 海からおよそ700メートルの場所にある荒浜小学校は、震災で校舎の2階まで津波に襲われながらも、児童や教職員、地域住民など320人の命を守りました。

 被害を受けた教室やなぎ倒されたコンクリートの壁がそのまま残されていて、津波の威力を物語っています。

 訪れた人たちは当時の状況を目の当たりにして被害の大きさを実感していました。

 静岡から訪れた親子(小学2年の女児)「怖かった。津波が来たら避難したい」(母)「静岡県は地震が怖い地域でもあるので、自分で避難を判断して行動できるような子になってほしいと思います」

 埼玉から(小学5年の男児)「1つの地震なのにこんなにたくさんの津波が来ちゃうっていうことを知ることができた。非常食を用意したり、避難場所を確認したりすることが自分の役目です」

 お盆期間は県外から訪れる人が多く、荒浜小学校では16日までの4日間でおよそ3500人の来館者を見込んでいます。

 また8月末までは開館時間を1時間延長しているということです。