ウクライナによる越境攻撃が長期化してロシア領内で戦闘が続き、市民の意識にも変化が生じています。首都モスクワでも支援物資が集められています。

支援物資を届けに来た人 「ウクライナ人もロシア人も苦しんでいます。(侵攻から)2、3年目ですが、状況はますます悪くなっています」

 プーチン政権は「戦争」という言葉をあえて使わず、多くのロシア人にウクライナで戦争が起こっていることを実感させないように努めてきました。

 しかし、ロシア領内で戦闘が始まったことで雰囲気は変わりつつあります。

担当者 「支援者は自分たちが助けなければならないと感じています。国の支援は官僚主義的で遅いからです。ボランティアは必要なものは何かすぐに連絡を取り合います」  

 支援物資集めや募金は、ロシアの野党グループが呼び掛けたもので、モスクワやサンクトペテルブルグなど各都市で行われています。

 越境攻撃を受けている地域や住民らの避難先で、政府による支援物資が足りていないなか、市民らは国に頼らず助け合う方法を模索しています。