来月27日の投開票が決まった自民党総裁選。渦中の“この人”が番組の取材に胸中を語りました。

■出馬表明いつ? 石破氏が胸中語る

 中学生の時から一番好きな食べ物の1つ。そのカップラーメンをおいしそうに食べ始めました。

自民党 石破茂元幹事長(67) 「いいね、こりゃ」

 自民党の石破元幹事長です。

自民党 石破茂元幹事長 「大体、お昼の時間というのは5分から10分」 「(Q.ランチは5分から10分だけ?)そうですね。座ってゆったりランチ1時間なんてことは1年に何回あるんだろう。まだ若くて時間があった時は自分でカレー作るの大好きでしたね。今でもネットで『石破カレーの作り方』と検索するとレシピ出てきますよ」

 自民党の総裁選挙出馬表明が間近に迫っています。

自民党 石破茂元幹事長 「(Q.5回目の総裁選、これまでと比べ難しさは?)難しい、厳しいというのはいつも一緒。楽だった(総裁)選挙なんて1回もありません」

 ANNの最新の世論調査では、次の総理大臣にふさわしい人ナンバーワン。これまでも国民からの人気は高い石破元幹事長ですが、総裁選は4戦全敗。

自民党 石破茂元幹事長 「(Q.議員人気と国民人気は乖離(かいり)している?)感じますね。だって数字が歴然と違うじゃないですか」

 なぜ党内では支持を集められないのか…。

自民党 石破茂元幹事長 「政策において一致できないとか、日頃のコミュニケーションが足りないとか、色んな理由はあるんだろうと思っています。総裁選挙が始まるまでもう1カ月切っちゃってるわけですから、突如、変わってさ『さあ飲みに行こうか』みたいな話になると『こいつどうしちゃったんだ』みたいなことになりますので、だから過去の自分の足らざるところはやっぱり今回、一身に受けてやっていかなければいかん。今更、過去は変えられないので」

 その石破元幹事長は今回も厳しい戦いになるとみています。

■総裁選 来月27日投開票に決定

 事実上、次の総理大臣を決めることになる自民党の総裁選挙。総裁選挙管理委員会の中谷委員長代理は「開かれた総裁選挙にすること」の他に、もう1つ重要なことがあると話します。

自民党総裁選挙管理委員会 中谷元委員長代理 「もう一つはお金のかからない総裁選ですね。やっぱり政治資金の問題とか政治にお金がかかる、選挙にお金がかかるということで色んな問題が出ていますので、できるだけお金がかからないような総裁選にということです」

 この後、中谷委員長代理は選挙日程を決める総裁選挙管理委員会の会合に出席。その会合が開かれている時でした。

 役員会に出席した岸田総理大臣。その隣の部屋でポスト岸田、次の総裁を決めるルールが話し合われていました。

自民党総裁選挙管理委員会 中谷元委員長代理 「(Q.どういう日程で決まった?)(来月)12日告示、そして27日投票という形です」

 これまで12日前後だった選挙期間を今回は過去最も長い15日間に延ばすことが決まりました。

 現在、10人程度の立候補が取り沙汰されている総裁選。立候補には党所属の国会議員20人の推薦が必要で、推薦人争奪戦が始まっているとみられています。

自民党総裁選挙管理委員会 中谷元委員長代理 「20人の推薦者を得るということはなかなか厳しい条件となってますので、そういうなかで立候補した方が正々堂々信念を述べていけるようにすればいいと思います」

■“小石河連合”崩壊? 石破氏の勝算は

 すでに推薦人の確保にはめどが付いたという石破元幹事長。ただ、20人を集めることは難しかったといいます。

自民党 石破茂元幹事長 「いわゆる石破派があったころは、そんなに人数集めに苦労しなかったんですね」

 派閥の締め付けがなくなった今回の総裁選。ただ、勝ち馬に乗りたい議員心理は働くとみられ、まずは様子見という議員が多いのが現状。

 そんななか、19日に出馬表明した小林鷹之議員陣営からは、いわゆる「後出しジャンケン」で選挙戦を有利に運ばせようという動きに警戒を見せています。

小林鷹之氏陣営 「小泉進次郎さんは最後の最後に大トリで出てくるんじゃないか」

 選挙の顔としての待望論がある小泉元環境大臣は出馬するのか…。

自民党閣僚経験者 「10人はどう考えても出られないけど、進次郎議員は出る」

 前回の総裁選には出馬せず、小泉元環境大臣とともに、いわゆる「小石河連合」で河野太郎氏を支援した石破元幹事長。今回はその小石河連合の3人がそろって立候補し、総理総裁の座を争う可能性が出ています。

自民党 石破茂元幹事長 「(Q.今回2人がライバルになる可能性があるが?)自民党は国民政党であるとか、政治は国民のものであるとか、そういう基本的な考え方は一致をしているわけですから、それはまたこれからね、私が一番年は上なんだけれども、河野さんも小泉さんもいつかは日本を背負って立たれる方だと私は思っているので、そこは今回だけではなくて、自民党も日本の国も2人が変えていくという、そういうような時は来るんじゃないですかね」

 その静かな口調に秘めた闘志がにじみ出ていました。

自民党若手議員(岸田派) 「普通に考えれば1位、2位は石破さん、小泉さん。決選投票になれば小泉さん。これはかなり固いと思う。だから後はにぎやかしでしょう」

 小石河連合の崩壊で党内に影響力を持つ麻生副総裁がどう動くのかにも注目が集まっています。

閣僚経験者 「麻生さんは当選する可能性が高い人間を推さざるを得ないだろう。個人的な思いとしては好ましくない石破さんか、菅前総理が推す進次郎さんか。難しい判断になりそうだ。石破さんか進次郎さん、どちらかが出ないのであれば、河野さんという選択肢もゼロではないだろうが」

 自民党は生まれ変わることができるのか。総裁選挙まで1カ月です。