先月の東京都知事選挙で、掲示板にポスターを貼る権利が奪われたとして選挙無効を求めた候補者の申し立てについて、東京都選挙管理委員会が申し立てを退ける決定をしたことが分かりました。

 先月の都知事選挙に50人目で届け出をした小林弘さんは当初、用意された48人分の枠にポスターを貼れず、クリアファイルを使って掲示することになり、ポスターが曲がるなどしました。

 小林さんは先月9日、「ポスターを貼る権利を都選管により奪われた」として選挙の無効を求めていました。

 関係者によりますと、都選管は今月19日、小林さんの異議を退ける決定をしました。

 都選管は小林さんの他に、ポスター掲示板に関連する3人の異議も退けたということです。

 公職選挙法は選挙管理委員会の決定に不服がある場合、東京高裁に提訴することができると規定しています。