留学生の人権を侵害したとして、仙台市青葉区の日本語学校が、留学生の受け入れを禁止する処分を受けた問題で、仙台地裁は学校側の申し立てを認め、処分の執行を停止する決定をしました。

 仙台市青葉区の「未来の杜学園」は、留学から就労へ在留資格の切り替えを考えていた留学生に、違約金の請求をほのめかし進路変更を妨げたとして、先月、出入国在留管理庁から、日本語学校として認める告示を抹消する処分を受け、5年間留学生の受け入れができなくなりました。

 このため学校側は国に対し、処分の取り消しを求める訴えと、執行停止の申し立てをしていました。

 仙台地裁は9日「違法性は現時点では明らかではない一方で、多大な経済的損失が生じている」などとして、学校の申し立てを認める決定をしました。

 これにより、一審判決が出るまでは学校への処分が停止され、留学生の受け入れが可能となります。