トヨタ自動車系販売会社の元社員が、架空の取り引きでおよそ1億円をだまし取った事件で、4年ほど前から架空取引を始めたとみられることが分かりました。

 警察によりますと、NTP名古屋トヨペットの元社員・渡辺昌彦容疑者(47)は、去年11月、名古屋市の自動車販売会社に対し架空の話を持ちかけ、現金およそ9900万円をだまし取った疑いが持たれています。

 警察の調べに対し、容疑を認めています。

 架空取引の被害はおよそ15億円に上るとみられています。

 捜査関係者によりますと、渡辺容疑者は2020年ごろから架空の取引を始めたという趣旨の供述をしているということです。