抗がん剤を誤って2倍投与が原因か。患者が神経障害になっていました。

大阪大学医学部附属病院 野々村祝夫病院長 「患者様、ご家族の皆様にこのような事態を招きましたことを深くおわび申し上げます」

 大阪大学医学部附属病院は、1月から2月にかけて患者2人に抗がん剤を過剰投与していました。

野々村祝夫病院長 「本院の入院患者2人に対する注射混入薬の過量投与が判明しました」

 うち1人の男性は3月に過剰投与が原因とみられる高度の神経障害を発症し、その後6月、がんが進行して死亡したといいます。

野々村祝夫病院長 「(処方の)約2倍量の1回100ミリグラムが3日間、投与されました」

 なぜ、過剰に投与してしまったのでしょうか。

野々村祝夫病院長 「導入している薬剤部門システムのプログラムの不具合が明らかになりました」

 薬を投与する量を計算するプログラムの不具合で、医師の処方よりも過剰に投与していました。

大阪大学医学部附属病院 江口英利副院長 「(Q.薬の投与と患者が亡くなったことは関係ない?)亡くなられたことと、今回の神経障害は別ものでございまして。信頼を裏切ったという意味では非常に大きな責任。一方で、システムの問題を気付けたかと言われると難しかったのかなと」