■北アルプスで登山客“クマに遭遇”

 夏山の登山道で目の前にクマが出現。その時、登山客は…。

 富山県・北アルプスの登山道。登山客のすぐ目の前に現れたのは、体長1メートルほどのツキノワグマです。子グマでしょうか。

 道を遮るようにして、においをかぎながら進んでいきます。その後、クマを挟んだ奥の道から…。

撮影者 「ストップ、ストップ」

 別の登山客が鉢合わせになりそうに…。撮影した男性が気配に気付き、とっさに声を掛けたことで奥の男性はクマとの接触を間一髪で免れました。

 トレッキングポールをたたいて音を出すと、クマはやぶの中に去っていったということです。

■上高地で“クマ出現”観光客の前に

 人気の観光地でクマと遭遇する緊迫の事態が相次いでいます。

 長野県の上高地。「特別名勝」と「特別天然記念物」に指定されている景勝地です。

ベルギーから来た観光客 「この景色と自然は素晴らしいです」

 大勢の観光客がくつろぐ川沿いにクマが現れました。メラルド色の浅い川を子グマが渡っていきます。

 茂みの先には観光客が歩いています。撮影した女性は…。

撮影者 クラリネット奏者 米倉森さん 「急に出没してきて人間に驚いている様子で、外国人観光客や色々な年齢層の観光客もたくさんいた。こちら側(川の手前)の人たちは向こう側の人たちを心配していた」

 別の日にも遊歩道のすぐ近くにクマが現れます。人を恐れる様子はなく、近付いてきます。

 さらに…。子グマとみられる2頭が木の上に。枝が折れる音、そして、クマの鳴き声でしょうか。

 目撃した人によりますと、クマは合わせて4頭いたといいます。

 渓流で水浴びをしています。クマを目撃した人は驚きを隠せません。

クマを目撃した泉澄雄さん 「人がいっぱいいるところに(クマが)いるのがちょっと。その時もここに20から30人いたので」

 この時期、クマは親離れの時期です。環境省によりますと、人への警戒感が薄れたクマが増えています。刺激すると襲われるリスクが高まるため注意が呼び掛けられています。