全国の小中学校の児童や生徒の数が過去最も少なくなったことが文部科学省の調査で分かりました。小学校では35年続けて過去最少を記録していて、初めて600万人を下回りました。

 文科省は毎年、全国の学校数や学級数、各学校ごとの在学者数と教職員数などを調べていて、教育政策のための基礎資料として活用しています。

 28日に公表された2024年度の調査によりますと、5月1日現在で全国の小学校の児童数は前の年度より10万8000人ほど減って約594万人、中学校の生徒数は2万6000人ほど減って約314万1000人となり、ともに過去最も少なくなりました。

 小学校では43年連続、中学校では3年連続の減少となっていて、小学生は1948年の調査開始以降、初めて600万人を下回りました。

 少子化の影響とみられ、1年間で公立の小中学校合わせて223校が姿を消しました。

 一方、大学では学部や大学院を合わせた全体の在学者数は約295万人で、過去最も多くなりました。