アメリカの大統領選挙まで2カ月を切るなか、民主党ハリス副大統領の勢いはいまだ衰えず、共和党トランプ前大統領の陣営の3倍の資金を集めるなど、優位に立っています。

 ハリス氏の陣営は6日、8月の1カ月間で300万人近くから寄付が集まり、調達した資金が3億6100万ドル=日本円で約514億円に上ったと発表しました。

 このうち95%は200ドル未満の寄付で、陣営は「大統領選挙の歴史上、草の根の資金集めに最も成功した月だ」と自信を示しています。

 また、寄付の6割以上が女性からで、5分の1近くは無党派や共和党支持者からの寄付だったとしています。

 バイデン大統領の撤退を受けてハリス氏が立候補を表明して以降、こうした草の根の支持は広がり続けていて、これまでの調達額は6億1500万ドル以上に上ります。

 対してトランプ氏の陣営が8月に集めた資金は1億3000万ドル=約185億円で、ハリス氏の陣営の3分の1程度にとどまっています。

 トランプ氏との初の直接対決となるテレビ討論会を10日に控え、ハリス氏は現在、東部ペンシルベニア州ピッツバーグに滞在し、側近らとの“強化合宿”に臨んでいます。