全国的に米の品薄が続く中、米農家にJAが前払いする概算金が明らかになりました。主要な品種で4500円引き上げられ、ここ20年で最も高くなっています。
米の概算金はJAを通じて出荷する農家に支払われる前払い金で、市場での米の販売価格にも影響します。
品種ごとの1俵60キロ当たりの金額はいずれも前年より4500円高く、ひとめぼれが1万6500円、ササニシキが1万6800円、だて正夢が1万7700円となりました。
ひとめぼれとササニシキはここ20年では最も高く引き上げ幅も最大で、だて正夢は過去最高です。
JA全農みやぎは「生産コストを上回る、生産者の手取りの確保が実現できる販売価格を目指して概算金を決めた」と説明しています。
宮城県各地のJAは、今回の基準を基に必要経費を差し引いたうえでそれぞれ概算金を決定します。
大崎市古川でひとめぼれを育てている佐々木俊悦さんは、概算金の引き上げを歓迎する一方で終わりの見えない物価高などに不安を抱えています。
佐々木俊悦さん「60キロ当たり4500円アップしていただいたのは期待に沿ったかなという気持ちなんですけど、肥料から色々な資材、油代も上がって農家は大変だと言っているので、国の方でも少し頑張っていただきたいと思っております」