中国・上海で行われた囲碁の国際棋戦・応氏杯で優勝し、19年ぶりの快挙を果たした一力遼棋聖(27)が帰国し、「一つ大きい結果を残すことができてうれしい」と語りました。

一力遼棋聖 「昨日、優勝を決めることができてきょうここにいるのが不思議な感じがする。表彰式で重いトロフィーを掲げた時とか、多くの方にお祝いしていただいてやっと少しずつ優勝の実感が湧いてきた。一つ大きい結果を残すことができてうれしい」

 「応氏杯世界選手権」は4年に1度開催される主要な国際棋戦の一つです。

 決勝の相手は前回の大会で敗れた中国の謝科九段(24)で、一力棋聖は五番勝負で謝九段に3連勝して初優勝を決めました。

 さらに、日本勢が主要な国際棋戦で優勝するのは19年ぶりです。

 一力棋聖は現在、新聞社経営とのいわゆる「二刀流」で、そうしたなかでの優勝に関しては「自分にとっては前例のないことに挑戦するのがやりがい。前例がないことをいい意味で覆していきたい」と語りました。

一力遼棋聖 「(応氏杯は)今までで1番、優勝に向けての期待が高まっているのは肌で感じていましたので、それに応えたいという気持ちは常に持ってやっていました。3連勝で終えるのは予想以上の結果ではありましたけども、ファンの皆さまの応援のおかげで決勝という舞台でも力を出し切ることができた。ずっと応援して下さった方々には感謝を申し上げたいと思います」