欧州司法裁判所は10日、アメリカのIT大手「グーグル」が自社の商品比較サイトを不当に優先して表示させたとして、24億2000万ユーロの制裁金の支払いを命じました。

 EU(ヨーロッパ連合)は2017年、アルファベット傘下のグーグルが自社の商品比較サイトに顧客を誘導して競合サイトを不利にしたのはEU競争法(独占禁止法)違反にあたるとして、グーグルに24億2000万ユーロ、日本円で約3800億円の制裁金を科しました。

 これに対してグーグル側が不服を申し立てて裁判となり、2021年に下級審の「EU一般裁判所」がEUの決定を支持し、グーグル側が上訴していました。

 最高裁にあたる「EU司法裁判所」は今月10日、下級審の判断を支持し、グーグル側に制裁金の支払いを命じました。

 EUは「GAFA」などアメリカのIT大手に対し相次いでEU競争法違反を指摘していて、グーグルは過去10年間で合わせて82億5000万ユーロ、日本円で約1兆3000億円の制裁金を科されています。