去年4月までの1年間で、虐待を受けて死亡した子どもは72人で、無理心中を除いた半数近くが0歳児だったことがこども家庭庁の調査で分かりました。

 こども家庭庁の児童虐待に関する専門委員会の報告によりますと、去年4月までの1年間で、虐待で死亡した子どもは72人でした。

 このうち、無理心中で犠牲になった子どもを除くと56人となり、0歳児が25人と最も多く44.6%を占めています。

 虐待の種類別ではネグレクトが最も多く24人で、身体的虐待が17人となっています。

 無理心中を除いた、およそ半数にあたる27人は、児童相談所や市区町村などの関係機関が事前に虐待や、その兆候を把握していながら防ぐことができませんでした。

 こども家庭庁は、関係機関が情報を共有するなど連携して、効果的な介入や支援につなげたいとしています。