終戦後、旧ソ連によってシベリアに抑留され現地で亡くなった宮城県石巻市出身の男性の遺骨が、24日に遺族に手渡されました。
DNA鑑定で身元が判明したのは、現在の石巻市出身で旧日本陸軍軍曹だった二階堂質郎さんです。
二階堂さんは1945年に出兵し終戦後にシベリアに抑留され、1946年6月にハバロフスク地方の収容所で栄養失調と盲腸炎により36歳で亡くなりました。
政府の調査団による遺骨のDNA鑑定で、6月に身元が判明したということです。
長男二階堂芳正さん(80)「大変うれしいです。(母親に伝えるために)一刻も早く今お墓参りしたい、そう思っております」
宮城県では2003年度にDNA鑑定が導入されて以降、今回を含め25人の遺骨が遺族の元に渡されているということです。