宮城県では25日から秋サケの刺し網漁が解禁されましたが、南三陸町の志津川漁港での初日の水揚げは前年に続き0匹と、記録的な不漁が続いています。

 南三陸町地方卸売市場では秋サケ刺し網漁の解禁日を迎えましたが、しけの影響もありサケだけではなく他の魚種の水揚げも少なく、閑散としていました。

 解禁日初日の水揚げは、2021年が51キロ、2022年が69キロ、2023年は0匹となっていて2年続けて解禁日の水揚げはありませんでした。

 秋サケの刺し網漁は例年、10月下旬にピークを迎え11月20日まで続けられます。

 宮城県漁協志津川支所後藤友昭さん「実際漁師さんの反応は良くないですよね。(漁を)やらないかなというような話も聞こえてますし、もう少し様子をみようというのが現状ではありますよね」

 宮城県水産技術センターがまとめる2024年度の宮城県へのサケの来遊予測は1万尾で、前年の実績数9650匹と同じく低水準が続くと考えられています。

 南三陸町では、秋の名物としてイクラを豊富に使った丼ぶりを提供する飲食店も多く、秋サケの不良は町の飲食業にも大きなダメージとなります。

 松原食堂渡邊浩さん「キラキラいくら丼についてはかなり厳しいと。北海道でも今全然取れないと聞いてますし、これからのいくら丼については難しい状態になってるなと話はしてました」

 こちらの食堂ではサケの不漁を受け、別の魚を使ったメニューも考えているということです。