仙台市議会では4日に宿泊税の条例案が可決されましたが、8日は宮城県議会の常任委員会でも条例案について審議が行われました。最大会派の自由民主党・県民会議は、条例案について付帯意見を付けた上で賛成する方向で調整しています。

 県は9月定例会に宿泊税の条例案を提出し、現在県議会で議論が進められています。8日の県議会常任委員会の総務企画委員会で条例案の審議が行われ、議員たちからは賛成と反対それぞれの立場から意見が出ました。

 みやぎ県民の声坂下賢県議「知事はとにかくやらせてほしいと、将来これやって良かったと思えるように必ず頑張るというようなことをおっしゃっているんですけどね、どこのその言葉の根拠があるのか。私は非常に傲慢な感じにも映りますよ」

 自由民主党・県民会議守屋守武県議「コロナで更に後継者も無くて大変な状況にあります。僕は宿泊税必要だと思う。だけどそこに関してはしっかりとした信頼できる施策を出さないと駄目だし、地方に対する量的配分も考えないといけない」

 常任委員会は9日も開かれ、条例案は9日に採決される見通しです。

 関係者によりますと、県議会最大会派の自由民主党・県民会議は宿泊税の条例案について付帯意見を付けた上で賛成する方法で調整しているということです。

 宿泊税をめぐっては4日、県と同様に導入を目指している仙台市の条例案が賛成多数で可決されています。

 県議会では9日の常任委員会での採決を経て、17日の本会議で採決が行われます。

 宿泊税は2002年に東京都が導入し、現在大阪府や福岡県など全国各地に広がっていますが、宮城県で導入されることになれば東北では初めてのことです。