29日、仙台市を流れる広瀬川の水が赤く濁った問題で、雨水管の吐き口から自然由来の鉄さびとみられる堆積物が見つかったことが分かりました。雨水管には周辺の亜炭の廃坑から地下水が流れ込んでいて、水の濁りとの関連が調べられています。

 29日に「広瀬川の水の色が変わっている」と警察などに通報が相次ぎました。

 川や雨水管を管理する宮城県や仙台市などが現地調査を行い、31日に仙台市の下水道南管理センターが太白区向山2丁目の雨水管の吐き口辺りで自然由来の鉄さびとみられるヘドロ状の堆積物を発見しました。自然由来の鉄さびは、地下水などに含まれる鉄の成分が酸化して赤茶色に溶け出しました。

 下水道南管理センターによりますと、雨水管からは周辺にある亜炭の廃坑の地下水が排出されていることから、この地下水に含まれる鉄分が酸化して堆積した可能性もあるということです。

 広瀬川では、2010年や2023年も川の水が赤く濁る現象が起きています。センターでは堆積物の成分分析を行い、関連を調べています。