障害者の雇用率が上がらない中、障害者が自宅で働ける環境を整備し採用している企業があります。

 仙台市青葉区で11月に開催された人材派遣会社の交流会では、テレワークで働く障害のある社員約100人が交流しました。

 「筋ジストロフィーという病気で進行性なので徐々にできないことが増えていくのでそういう面で在宅だと安心して働ける」「下半身まひなので立つことも歩くこともできないし尿意の感覚も無いので、助かっています」

 神奈川県が本社のこの会社では、在宅で働く障害者を全国で約570人雇用しています。

 仙台市で暮らす和田愛冬さん(23)は、おすすめの旅館を発表しました。

 和田愛冬さん「色々なチームの垣根を越えて、色々な人とコミュニケーションが取れてとても楽しい」

 自宅で両親と暮らす和田さんは、生まれつき脳性まひの障害があります。支援学校を卒業後、自宅で働くことができるこの会社に就職しました。

 日々グループ会社の営業職が使用するデータの入力を行っています。

 和田愛冬さん「職場の人たちもすごく優しくて仕事的にもすごくやりがいがあって仕事が楽しい」

 自宅にいる和田さんですが、寂しくはないと言います。

 この会社では1日3回チームごとに仕事の進捗を確認したり、雑談をしたりするウェブでのミーティングを行って孤独感を感じさせない工夫をしています。

 スタッフサービス・クラウドワークエリア統括部酒本速男ゼネラルマネージャー「働くこと自体を諦めていた方もいらっしゃるので、これからもテレワークの可能性を追及して雇用の質にもこだわって1人でも多くの方々にチャンスを届けていきたい」

 この環境で働き始めて4年が経ち、和田さんは働く喜びを感じています。

 和田愛冬さん「この会社に入れてうれしかったです。会社の後輩に教えられるような先輩になっていきたい」