札幌・すすきののホテルで頭部のない男性遺体が見つかった事件。田村瑠奈被告(30)の父親は初公判で殺害計画は知らなかったと無罪を主張しました。

田村修被告(61) 「違うと思う点がいくつかあると思います。正確にお伝えするため、メモを見ながらお話しさせていただいてもよろしいでしょうか?」

 裁判長から起訴内容について問われた田村修被告は、メモを読み上げて反論しました。

 おととし7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され、頭部が持ち去られた事件。逮捕・起訴された親子3人のうち父親の初公判が開かれました。

 起訴状によると、田村修被告は娘の瑠奈被告が男性を殺害することを知りながら、のこぎりやキャリーケースなどを買って提供したほか、現場まで送迎したなどの罪に問われています。

田村修被告 「物品の購入は殺害に使うものだとは思いませんでした。キャリーケースの中身は聞いておらず、中に頭部があると知ったのは家に着いてからでした」

 弁護側は、瑠奈被告の殺害計画や死体損壊について事前に知らなかったとして起訴内容を否認。「いかなる犯罪も成立しない」と無罪を主張しました。

 その一方で、修被告は被害関係者に謝罪し、「すぐに警察が来ると思い、残された時間を娘と過ごすことで精一杯だった」と話しました。

 判決は3月12日に言い渡される予定です。