ロサンゼルス史上最悪の大規模火災から1週間。激しく燃えているのは送電塔です。原因を巡り、住民が電力会社を訴える事態となっています。
■送電塔から炎 LA火災原因は
これが要因の一つなのでしょうか。7日午後6時19分に撮影された映像には、山中に立つ送電塔の足元から炎が上がっていることが分かります。その後、瞬く間に炎は燃え広がり、わずか20分後には空が真っ赤になりました。
撮影されたのはカリフォルニア州アルタデナ。ロサンゼルスで多発している火災の一つ「イートン火災」で壊滅的な打撃を受けた地域です。
複数の住民は13日、山火事を引き起こしたとして送電塔を所有する電力会社を提訴しました。電力会社側は、その主張を否定しています。
一方、海岸近くの高級住宅街に甚大な被害をもたらした「パリセーズ火災」。その始まりを捉えた可能性のある映像もあります。
■発端か?ハイキング中に煙目撃
ハイキングをしていた人 「上に行かなきゃ!登れ!登れ!行け!行け!ベンジー、こっちだ!」
パシフィック・パリセーズにあるテメスカル・キャニオンで7日、ハイキングをしていた人が撮影した映像。急いで逃げ出したのは、山の中から煙が上がっているのが見えたからです。
ハイキングをしていた人 「振り返ったら煙の柱があって、山を越えて僕たちのすぐ近くまで来ていた。15メートルくらいしか離れていなかった」
火災が発生した7日に撮影された衛星画像。炎が現れる場所は、まさにハイキング中に煙が撮影された辺りです。
ワシントン・ポスト紙はパリセーズ火災について、大みそかに起きた花火が原因とみられる火災が強風で再燃した可能性があると指摘しています。
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