殺人罪に問われた男は「別人格“ボウイ”が殺した」と述べていました。
元警察官の山田悠太郎被告(25)。約3年前、静岡県浜松市の自宅で同居する祖父ら親族3人をハンマーで殴るなどし、殺害した罪に問われています。
これまでの裁判で山田被告は…。
山田悠太郎被告 「人を殺した自覚がないし、記憶もありません。別人格のボウイが殺したと思う」
過去に家庭内で受けた虐待の影響で、自分の中に複数の別人格が存在すると説明。その中の「ボウイ」という別人格が犯行に及んだと証言していました。
検察官 「ボウイには、人をコントロールしようとする特性がありましたか」 山田悠太郎被告 「ありました。威圧的で命令的になる部分があって逆らえません」
果たして、山田被告に責任能力はあったのか。判決は…。
裁判長 「被告人を懲役30年に処する」
裁判長は「被告は犯行時、ボウイの状態で行動制御能力が低下していたが、著しいものではなく、完全な責任能力があった」などと指摘しました。