補助金縮小の影響は、ガソリン価格だけではありません。イチゴ栽培に適したハウスの温度を保つため、重油で暖房を動かすイチゴ農家にとって燃料代の値上がりは深刻な問題です。
1月に仙台市若林区にオープンしたイチゴ狩りが体験できる施設です。3つのハウスで5万株近いイチゴを育てるほか、併設したショップではイチゴ大福なども販売しています。
イチゴ農家にとって重荷になるのが、重油の値上がりです。
燦燦園・ベリープラネット深沼陽一代表「全て上がってきているところで段々苦しくなってきている中で、ここでまた重油が上がるのは全然良いことではないですね」
ハウスでは朝晩を中心に重油で暖房機を動かし、室温を調整しています。
重油の値上がりは、生産コストの増加に直結する深刻な問題です。
クリスマスを終えても、1月から春に向けてイチゴの需要がさらに高まる書き入れ時です。
施設では、暖房の使用を抑える工夫で寒さに強い品種を導入しています。
燦燦園・ベリープラネット深沼陽一代表「東北の良いところは寒いところでもあるので、寒暖差をつけておいしいイチゴをつくることもやると寒さに強い品種構成を自分たちで考えていこうと。イチゴは嗜好品なので、コストアップに対して価格転嫁できないのが現状なので、私たちの企業努力、農家さんたちの努力を今みんな頑張っていると思います」