女性行員が貸金庫から現金などを盗んでいた事件を受け、三菱UFJ銀行はトップの半沢淳一頭取らの報酬を減額する処分と新たな再発防止策を発表しました。

 半沢頭取と堀直樹会長ら役員3人は月額報酬の30%を3カ月減額して経営責任を明確化します。

 また、再発防止策として、今後はすべての拠点の貸金庫の室内にも防犯カメラを設置します。

 貸金庫を担当する営業課長については異動のサイクルを短縮するとともに、登用時に過去の自己破産の有無やFX取引など投機的な取引をしていないかなど確認を厳格化します。

 事件で悪用された貸金庫のスペアキーについては、封緘(ふうかん)を複数の行員で行うように手続きを変更して管理を強化します。

 被害については、これまで被害者の数が約60人、被害総額は10億円相当としていましたが、今月10日の時点で被害者は約70人、総額は約14億円に増えたということです。