若者らに人気のアプリ「TikTok」が今後、アメリカでは使えなくなる恐れがあるとして、利用者が別の中国のSNSに乗り換える動きが起きています。

 アメリカでは、中国系の動画投稿アプリ「TikTok」が中国政府の情報収集に悪用されるという懸念を受けて、事実上使用禁止とする法律が19日に発効する予定です。

 この状況のなか、アメリカのTikTok利用者が、中国で普及しているアプリ「小紅書」へと乗り換える動きが出ています。

 小紅書には、新たに「お邪魔します」「TikTokから来ました」といった投稿があり、自ら「TikTok難民」と名乗る人々もいます。

 中国の一部の利用者はこれに歓迎のコメントを寄せているほか、地元のグルメを紹介したり英語の宿題を手伝ってほしいと頼んだりと、交流も生まれているといいます。

 中国外務省は会見で、「SNSの利用は個人の選択であり、中国は常に他国との人的交流の強化と相互理解の促進を支持している」と述べています。