日本製鉄によるアメリカ鉄鋼大手「USスチール」の買収計画について、トランプ次期政権の財務長官候補は当局による再審査が必要となれば「通常通り実施する」と述べました。
USスチール買収計画を巡ってはバイデン大統領が3日、国家安全保障上の懸念から計画を阻止し、日本製鉄とUSスチールが再審査などを求めて提訴しています。
トランプ氏が次期財務長官に指名した投資家のスコット・ベッセント氏は16日、議会上院の公聴会で当局による再審査について申請があれば「これまでと同様に通常通りに実施する」と述べました。
バイデン大統領による判断が政治的だとする批判を踏まえて「公平な審査」を行うことも強調しています。
買収計画の審査を行う委員会のトップを務めるのが財務長官で、司法の場で再審査が認められるかどうかに一層、注目が集まりそうです。