24日から通常国会が始まります。手取りの増加を目指す国民民主党の政策に注目が集まっていますが、日本維新の会は社会保険料の改革を訴えています。吉村洋文代表に、その狙いを聞きました。
■「正直に言います」医療費の削減訴え
19日に万博会場を視察した石破茂総理大臣。吉村大阪府知事は、笑顔を見せながら案内します。そんな吉村知事が18日夜に姿を見せたのは、東京のテレビ朝日です。
吉村氏 「きょう来まして、あした大阪に戻って、万博会場で初めて石破総理と一緒になります。忙しい時に呼んでいただいてありがとうございます」
大阪府知事と日本維新の会の代表の顔を持つ吉村氏。番組が注目したのは、野党・日本維新の会代表として、24日からの通常国会で政策提案する社会保険料の改革です。
吉村氏(吉村洋文チャンネル・先月29日公開) 「給与明細見てもらうとわかるんですけど、一番手取りに影響しているのは社会保険料ですよね」
吉村氏(吉村洋文チャンネル・10日公開) 「少子高齢化になる中で、どうしても現役世代に負担が大きくのしかかってきます」
主張しているのは、社会保険料の負担を下げることです。
吉村代表が社会保険料についてSNSに投稿すると、今後への不安や負担の大きさを訴える声が多く寄せられました。
SNSの声 「持続不可能な状態。数字で見るとおそろしい」 「何もしなければ日本人、皆、共倒れ」
日本国内の年間の医療費は47.3兆円。その約4割は75歳以上の後期高齢者の医療費です。医療費の内訳をみてみると、窓口で支払っている自己負担額は全体の15%なのに対し、半分以上は誰かが支払った保険料が占めています。
吉村氏 「どのぐらい社会保険料が下がるのか、最終的には金額で示していきます。そのためには“こういうこともします”ということも、みなさんに正直に言います」
「正直に言う」その中身は、社会保険料の負担軽減に伴う医療費の削減です。
吉村氏 「薬局で買えるような薬まで保険適用になっています。病院に行けば安く手に入ると思っている人もいるかもしれませんが、安くなっていません。みんなが払っています。積み重なって社会保険料の総額になっている」
また、現役世代が3割負担なのに対し、原則1割負担となっている後期高齢者の医療費についても踏み込みます。
吉村氏 「日本の2000兆円と言われる金融資産のうち6割が60歳以上の高齢者の方。資産のある高齢者の方は窓口を現役世代と同じように負担してくださいよと言うべきだと」
■国民民主もアップ
では、どうやって資産を把握するのでしょうか。
吉村氏 「内部で議論していても難しいところです。あとは政策の実行の話です。不動産であっても登記簿はあるわけですから、登記簿をひもづけましょうかとか。金融資産だって銀行預金は明確なわけですから、ひもづけをやろうと思えばできます、ここは政策判断です」
維新と同じくキャスティングボートを握る国民民主党も、通常国会に向けてアップを始めています。週末訴えたのは、与党と詰めてきた政策の実行です。
国民民主党 玉木雄一郎代表(役職停止中) 「(ガソリンの暫定税率廃止)いつやるかだけ、いまでしょ。センスがないなと思うのが、寒い冬にガソリン・軽油の補助金を縮小して、油の値段上げて、積雪関連地帯を中心に寒い地域なんか大変じゃないですか」
国民民主党 榛葉賀津也幹事長 「2月末までに103万円の壁をできるだけ178万円まで引き上げる。123万円なんてありえないよ」
(「グッド!モーニング」2025年1月20日放送分より)