中居正広さんと女性とのトラブルを巡り、フジテレビでのCMを差し止める動きが相次いでいます。局内からは第三者による厳しい調査を望む声が上がっています。

■フジテレビ 相次ぐCM差し止め

 コンビニ大手に自動車メーカー、さらに飲料メーカーまで…。幅広い業種の企業が20日からフジテレビでCMの放映を見合わせています。

 一般的にスポンサー料を払いつつも企業名が流れるCMを公共広告などに変える「差し替え」対応を決めた企業は少なくとも30社に広がっています。

フジテレビ 「多数の広告主・広告会社にご迷惑をお掛けしております」

 一連の騒動の余波はスポンサー企業にとどまっていません。

TBS 公式HP 「TBSテレビは昨年から中居正広さんが出演する番組の制作や放送を見合わせ、双方代理人等との対話を行ってまいりましたが、状況を総合的に判断した結果『THE MC3』は降板、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』は放送を終了することに致しました」

 問われているのは今後の対応です。フジテレビは会見で第三者の弁護士を中心とした調査委員会を新たに立ち上げると発表しています。その体制については…。

フジテレビ側 「まず今回、独立性・専門性が高い人たちを選びます。そのうえで調査委員会の方々に相談し、第三者委員会にしよう、調査委員会にしようと決めると思います」

 日弁連のガイドラインに基づく第三者委員会になるかどうかは明言されませんでした。

 日弁連はガイドラインでは、調査対象の企業と利害関係を持たない弁護士など3人以上で構成すること、調査に基づく事実認定の権限は第三者委員会のみが持つ、そして調査の経緯や結果は報告書を提出する前は一切を企業に渡さないことなどが定められています。

■第三者委員会 メリット・デメリットは?

企業法務に詳しい村松由紀子弁護士 「一番のメリットは今回、不信も募っているのので、公平な立場で事実認定され、内容に信頼性がもたれること」

 一方で迅速な調査には向いていない面もあるといいます。

村松由紀子弁護士 「第三者委員会は専門家の選任や内部事情が分からず時間がかかるというデメリットがあると思います」

 フジテレビはどのような調査を選択するのでしょうか。フジテレビの番組内でもアナウンサーが「徹底的に社内を洗いざらい調査してほしい」などと発言。局内からも第三者による厳しい調査を望む声が上がっています。