「女性関係で頭にきて殺した」。64歳の夫を殺害したとして逮捕されたのは14歳年の離れた妻でした。

■14歳上の夫(64)を殺害か

 宇都宮市内の住宅地にある一軒家。ここで事件は起きました。

 フードを被り、マスク姿の女。夫・熊田晃さんを殺害したとして逮捕された、妻・熊田三枝容疑者(50)です。

周辺住民 「あまりに若く見えたので娘かなと思った。はつらつとして感じいい人」 「ずいぶん若い妻をもらったなと。(夫は)スマートで、穏やかで静か」

 事件が起きたのは、17日のこと。

夫の同僚 「同僚が出勤しない。呼び掛けても返事がないので一緒に確認して下さい」

 会社の同僚が家の前で呼び掛けても返事がなかったため、警察官が2階の鍵が開いていた窓から入ります。寝室には夫の晃さんが仰向けで倒れていました。

 そして、妻の三枝容疑者が背中を壁により掛けて座っていたそうです。横には包丁が落ちていて、夫は左胸を刺されたことによる“失血死”。

 容疑者である妻にも、自分の胸を3カ所刺した痕があったそうです。

 この家は夫婦の2人暮らし。争った形跡はありませんでした。

周辺住民 「(妻は)3年くらい前から姿が見えるようになった。夫は若く見える、年齢以上にスラっとしてて」

 被害者である夫は、介護施設を経営していました。

周辺住民 「冗談で、年だから晃さん(夫)の施設でお世話になるかもと言ったら、ぜひ見に来て下さいと言っていた。(妻は)おからを余分に作ったから持ってきてくれて、料理する方なんだなと」

■「女性関係で頭にきて」

 14歳年の離れた夫婦の間には、度々トラブルが起きていました。

 妻の三枝容疑者は1年以上前から夫婦のトラブルで2度、110番通報をしています。警察官が現場に行ったものの、夫婦喧嘩だったため事件化はしていません。

 事件前の“異変”を耳にした人もいました。

周辺住民 「普段は仲良く見えた。(近隣の人が)事件の1週間ぐらい前から夫は帰ってないと言っていた」

 三枝容疑者は、容疑を認めたうえでこう話しています。

妻・三枝容疑者 「夫の女性関係で頭にきて殺してしまった」

 警察は無理心中を図ったとみて、事件の詳しい経緯を調べています。