日本銀行は2日目の金融政策決定会合を開いています。市場では日銀が去年7月以来の利上げを決めるという見通しが強まっています。

 (経済部・高瀬幸介記者報告)  結果の発表はまだですが、これからの利上げを見込んでか、円相場はここにきて若干円高にふれています。現在は1ドル=155円台後半での取引で進んでいます。

 日銀は物価と賃金が安定的かつ継続的に上昇していけば利上げする方針を示していますが、24日朝発表された先月の消費者物価指数は前の年と比べてプラス3%となり、40カ月連続で上昇しました。

 また、賃金は今年の春闘でも大幅な上昇が見込まれていて、日銀の幹部からは「問題ない」という声が聞かれます。

 懸念材料だったアメリカ経済も、市場ではトランプ大統領の就任による目立った混乱は見られず、利上げの条件は整ったと言えます。

 このため市場では、日銀が政策金利を現状の0.25%程度からおよそ17年ぶりの水準となる0.5%程度に引き上げるという見方が強まっています。

 去年7月以来の利上げとなれば、住宅ローンの上昇など私たちのくらしにも影響が予想されます。

 午後には植田総裁が会見し、決断の背景や今後の見通しなどについて説明する予定です。