去年一年間の、小中高生の自殺数が過去最多だったことを受け、橘官房副長官は「子どもの命を守るため全力を尽くす」と述べ、自殺対策を進める考えを改めて示しました。

橘官房副長官 「小中高生の自殺者数については統計のある1980年、昭和55年以降で最多の527人となったことは大変重く受け止めております」

 去年一年間で自殺した人の数は2万268人(暫定値)で1978年の統計開始以来、過去2番目の少なさとなった一方、小中高生の自殺者数は527人(暫定値)となり、1980年の統計開始以来、過去最多となりました。

 橘副長官は「子ども若者の自殺危機対応チームの立ち上げやSNSを活用した相談事業など関係省庁が連携して取り組みを進めている」と説明し、そのうえで「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現を目指す」と強調しました。

厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556 ▼「#いのちSOS」0120-061-338 ▼「よりそいホットライン」0120-279-338 ▼「いのちの電話」0570-783-556