失職しても市長選に立候補する意向です。

■“会見同席”妻が市議初当選

 不信任決議を突き付けられ、市議会を解散した市長。しかし、いわば“反市長派”の市議全員が選挙で再選しました。

大阪府岸和田市 永野耕平市長(46) 「確かに発端というか、僕の不祥事ではあるんですけども。僕が数年前に妻以外の女性と交際関係にあったということなんですね。それが議会が不信任を出したり、また解散したりというようなことに発展したのはすごく残念だと思います」

 大阪府岸和田市の永野市長。議会解散のきっかけになったのは女性問題でした。去年12月、永野市長は夫婦で会見に臨んでいます。

大阪府岸和田市 永野耕平市長 「なんで妻同伴なのかというと、今回の事件については当初から夫婦で対応しておりました」

永野市長の妻 紗代さん(38) 「事実じゃない報道ばかりでしたので、とにかく悪いこと(性加害)は全くしていないと思っていました」

 これまでの経緯を整理します。

 永野市長は性的関係を強要したとして女性から提訴され、解決金500万円を支払い、謝罪して和解しました。これについて市議会が「説明責任を果たしていない」などと、市長に対する不信任決議案を可決したのです。しかし…。

大阪府岸和田市 永野耕平市長 「家庭内の問題だと思います。政治家として、それが欠格事項になるとは思わない」

 納得のいかない永野市長は議会を解散しました。そして“市長への不信任決議”と“議会解散”が争点になるなか、今月2日に市議選が行われたのです。

 結果は24人の定数のうち22人が前職だったのです。不信任決議に賛成した20人は全員が再選し、市議会に戻ってきました。

 当選した残り2人のうち1人は会見にも同席した永野市長の妻・紗代さんでした。

市議に当選 永野市長の妻 永野紗代さん 「(Q.24人の議員中22人がアンケートで不信任再度提出の場合、賛成と回答)12月と同じものが出された場合は反対ということです」

 今後、市議会で再び不信任決議案が可決された場合、市長は失職します。しかし…。

大阪府岸和田市 永野耕平市長 「僕はもう一度(市長選に)立候補して、市民の皆さんに改革の必要性を訴えていきたい」