全国で美容医療を展開するTCB東京中央美容外科を運営する会社や医療法人が国税当局から申告漏れを指摘され、約9億円の追徴課税を受けていたことが分かりました。

 関係者によりますと、TCB東京中央美容外科を運営するメディカルフロンティアや傘下の医療法人は、法人としての税務申告が必要にもかかわらず、一部のクリニックの院長を個人事業主として扱い税務申告させていました。

 こうした実態を知らされてない院長もいました。

TCBの元院長 「雇われ院長という立場と思っていたが、実際には個人事業主になっていた」

 そのうえで、院長らは一定の金額を超えた利益を「業務委託費」名目でメディカル社側に支払っていましたが、国税当局は業務に実態はなく、利益の回収とみられる行為だと認定しました。

 申告漏れの額はおととし5月までの4年余りでおよそ8億円に上り、加えて消費税についても一部納付されていなかったということです。

 追徴税額は過少申告加算税を含めおよそ9億円とみられます。

 取材の申し込みに対し、メディカル社から回答はありませんでした。