イギリス・ロンドンの中心部で約1000台の農業用トラクターが道路を占拠し、農家らが政府の方針に抗議しました。

 ロンドン中心部で10日、トラファルガー広場とイギリス首相官邸、イギリス議会を結ぶ道路に農家らがトラクターで押し寄せました。

 デモは政府が相続税の対象を農地にも拡大する方針を示したことを受けて行われ、農家らは「イギリスの農業が危機に瀕する」などと訴えました。

イギリスの農家 「人々のために食料を生産したいのに、それができなくなってしまいます。新しい相続税のルールではすべての農場がなくなってしまうでしょう」

 なかには約80キロ離れたオックスフォード州からトラクターで8時間以上かけて来た人もいて、デモの主催者によりますと、約1000台のトラクターが集まったということです。