国民民主党はこの後、党大会を開き、年収103万円の壁についてさらなる引き上げを目指すことなど、来年度の活動方針を決定します。

 (政治部・平井聡一郎記者報告)  ある幹部は「『年収の壁』の交渉で国民の信頼を得られないと選挙で勝てない」と焦燥感を持っています。

 与党との交渉は山場を迎えていますが、公明党の斉藤代表は「手取りを増やすための改革も重要だ」として去年末に示した123万円よりもさらなる引き上げの可能性を示唆しています。

 直近で行われた北九州市と横浜市の地方選挙で2勝したこともあり、党内は勢い付いています。

 ただ、この追い風を止めないためにも国民としては「103万円」の壁の交渉で主張する178万円に少しでも近付けたいところです。

 一方、玉木氏が役職停止中で代表不在の党大会ですが、SNSなどを中心に積極的な発信を続けているため、ある議員は「『役職停止中』という役職についているようなものだ」と自虐的に語っています。

 来月、玉木氏が代表に復帰します。

 これまでも幹部らが玉木氏の部屋に集まって意見交換していて、参院選に向けて一丸となって臨むことになります。